映画【パラサイト 半地下の家族】の紹介:あらすじ・見どころ・解説・感想

2020年公開映画

映画【パラサイト 半地下の家族】のあらすじ

 
 

 

韓国では、住むところに困った人々が、半地下の格安住宅で生活していました。

キム家も、そんな半地下で暮らす一家です。ある日、長男ギウに、上流家庭のパク家で、家庭教師の仕事をする話がやって来ます。

その仕事をこなしてパク家の信頼を得たギウは、妹をパク家に引き入れることに成功します。

さらに、父と母も呼び寄せ、パク家で働き始めます。そうして、ある目的のために、キム家は一家全員でパク家に近付くのでした。

「パラサイト 半地下の家族」は、ポン・ジュノ監督が制作した韓国映画です。防空壕として作られ、現代では格安賃貸となっている半地下をテーマに、リアルな韓国社会を描いています。

撮影は、実際の半地下住宅を再現したセットで行われています。そして、第72回のカンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルム・ドールを受賞しました。これは韓国映画史上初めての快挙です。

さらに、第92回のアカデミー賞でも、作品賞や監督賞など、4部門の賞を受賞しています。

その他にも、ゴールデングローブ賞や日本アカデミー賞など、世界中で数多くの賞を受賞した作品です。キム家の4人は、半地下住宅で暮らしていました。4人全員が失業し、ピザの箱を作る内職で生計を立てる生活です。

そんなある日、長男ギウに、パク家の娘の家庭教師をする話が舞い込みます。パク家は、高台に高級住宅を持つ、上流家庭でした。

元々能力は高かったギウは、家庭教師の仕事を難なくこなし、パク家の信頼を獲得します。そして、パク家の息子の家庭教師として、妹のギジョンを紹介することに成功します。

ギジョンもまた高い能力があり、簡単にパク家に取り入ります。さらに、父は運転手、母は家政婦となり、パク家で働き始めます。そうして、キム家は、一家総出でパク家に接近していくのでした。

映画【パラサイト 半地下の家族】の見どころ・感想

「パラサイト 半地下の家族」は、この韓国の映画に関して、私が語りたい感想はとても多岐にわたります。

まず、本作の最大の魅力は、リアリティとメタファーの絶妙な融合にあります。物語は、貧しい半地下の家族であるキム家が、裕福なパク家に寄生するという一風変わった展開から始まります。

キム家は頭脳と戦略を駆使して、一つの家族としてパク家に紛れ込みますが、やがて予想外の出来事が起こり、物語は予測不可能な方向に進みます。この展開は、社会的な階層問題を象徴的に表現しつつも、深い人間ドラマとしての魅力的に感じます。

この映画は、社会の階層問題や格差、人間の欲望といったテーマを深く掘り下げて描かれており、その緻密なストーリーテリングと演出によって、鑑賞者に強い印象を与えます。

この作品の見どころは、韓国のリアルな格差社会です。

高い能力を持っているにも関わらず、格差が原因で半地下で暮らす人々が描かれます。

そして、過酷な社会での生き方や、家族のあり方など、色々と考えさせられる内容となっています。

また、展開が大きく変わるのも、魅力のひとつです。

この作品のジャンルは、ブラックコメディスリラーです。物語の序盤では、ブラックでありながら、コメディとして笑える展開が多いです。

しかし、途中からサスペンス要素が加わり、雰囲気が大きく変わります。

そのような、先が読めないストーリーを楽しむことができます。

この作品は、映画としてのクオリティが非常に高いです。

そのため、単純に面白い映画が見たいという人は、視聴してみると良いでしょう。
そして、社会風刺の要素が大きい作品でもあります。

よって、考えさせられる作品が好きという人にもおすすめです。

映画【パラサイト 半地下の家族】のキャスト

キム・ギテク:ソン・ガンホ
キム・ギウ:チェ・ウシク
キム・ギジョン:パク・ソダム
チュンスク:チャン・ヘジン
パク・ドンイク:イ・ソンギュン
パク・ヨンギョ:チョ・ヨジョン
パク・ダヘ:チョン・ジソ
パク・ダソン:チョン・ヒョンジュン
ムングァン:イ・ジョンウン

映画【パラサイト 半地下の家族】のスタッフ・制作会社

監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン
製作:クァク・シネ、ムン・ヤングォン、ポン・ジュノ、チャン・ヨンファン
音楽:チョン・ジェイル
撮影:ホン・ギョンピョ
編集:ヤン・ジンモ

 

 

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