映画【翔んで埼玉】の紹介:あらすじ・見どころ・解説・感想

2019年公開映画

映画【翔んで埼玉】のあらすじ

「埼玉県民ごめんなさい」と最初に謝るほど、埼玉をディスリスペクトしている内容になっています。ですが、こちらを鑑賞すると埼玉県を応援したくなる、好きになる作品といえます。

東京都知事の息子、檀ノ浦百美は絶対的な地位があり、誰よりも美しく強い立場にあります。一方、埼玉県民というだけで、通行手当てが必要。

待遇は、きらびやかな東京都民とは大きく違った生活を余儀なくされます。そんな現代の日本では考えられない、あり得ない世界を、面白おかしく、痛快に描いています。豪華出演者も全力で演じています。

「夏に行きたいワーストNo.1」「冬に行きたいワーストNO.1」「郷土愛ワーストNO.1」など、とにかく埼玉にいいところがないと言いきっています。

しかし、中身は実は埼玉愛に包まれていて、県外の人はなかなか知り得ない埼玉内容が盛り込まれていて、埼玉の魅力が溢れる作品になります。東京都都民がカースト制度No.1、埼玉県民がワーストNo.1などという、現実にはあり得ない世界を描きながらも、もしそれが現実だったらと、段々世界観にはまっていく内容になっています。

主演は様々な役でもこなしてしまう女優の二階堂ふみさんです。女性のように美しい男の娘を、性別が異なるにも関わらず、難なく演じています。相手役はGACKTさんです。これまた、歌手としても活躍されているのに他の俳優人に劣らない魅力で見事に演じられています。

檀ノ浦百美は、東京都知事の美しい息子。学園では生徒会長で最高峰の権力を持っています。プライドが高く傲慢で埼玉県民に対して深い嫌悪感を抱いています。

また、世間知らずのところがあり、自分の世界を持っているので、他を寄せ付けようとはしないです。

しかし、あることがきっかけで、価値観が大きく代わり、ストーリーの中の世界を大きく揺るがす事になります。一人の小さな価値観の変化が、大きな騒動のきっかけになり、東京都と埼玉県の問題ではなく、周囲の県も巻き込んだ大きな騒動になっていきます。新たなキャストも次々に現れる事になります。

映画【翔んで埼玉】の見どころ・感想

主人公の、二階堂ふみさんの、あまりにもいつものイメージとは違った役柄で、初めはびっくりしてしまいました。

しかし、違和感はなく、自然と物語に引き込まれるのは、さすがの俳優さんだと思います。その他、豪華キャストも次々に登場し、小さな役でもみんな知ってる俳優さんが出ていて驚きます。

そして、どんなに癖のある役柄も出演者が難なくこなしてしまいます。人間同士の気持ちの変化や価値観の変化がダイレクトに伝わり、見ている側も感情移入のしやすい映画となっています。設定や衣装、ストーリーが非日常なのですが、なぜか共感できるのが、原作から、監督、脚本、出演者の器の広さではないかと思います。

出演するキャラクター全てが濃い設定となっていました。例えるなら、背脂たっぷりのラーメンを胃の調子を何も考えずにおもいっきり食べた満足感があります。それほど、インパクトが強く非日常なもので、ずっと笑える映画になっています。日頃の嫌なことなんか、どっか「翔んで」いってしまうそんなお勧めの映画です。

映画【翔んで埼玉】のキャスト

二階堂ふみ (檀ノ浦 百美)
GACKT(麻実麗)
伊勢谷友介 (阿久津 翔)
ブラザートム (菅原 好海)
麻生久美子 (菅原 真紀)
島崎遥香 (菅原 愛海)
成田凌(五十嵐 春翔)
間宮祥太朗 (埼玉県人の青年)
加藤諒 (下川 信男)
益若つばさ (おかよ)
中尾彬 (檀ノ浦 建造)
武田久美子 (檀ノ浦 恵子)

映画【翔んで埼玉】のスタッフ・制作会社

原作 魔夜峰央(宝島社)
監督 武内英樹 
脚本 徳永友一 
音楽 Face 2 fAKE

 

 

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